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すごい実験│多田将
2025/7/5
「すごい実験」多田将イースト・プレス 超新星爆発とは、大質量の恒星が、その一生を終えるときに起こす大規模な爆発現象をいいます。爆発なので、実際は星が死ぬところなのですが、新星爆発は地球から見ると新しい ...
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音楽がおもしろい本
2025/7/5
本を読んでいるのに音楽が頭のなかで鳴りひびく。そんな読書体験をしたことはないだろうか。外からか内からなのかのちがいはあれど、ことばも音楽も、なにかを想像させるという点で働きはおなじなのだ。 ピアニスト ...
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祈りの幕が下りる時│東野圭吾
2025/7/4
「祈りの幕が下りる時」東野圭吾講談社 加賀恭一郎と彼の母親の物語です。実をいうと、東野圭吾はあまり読みません。なぜかというと、登場人物キャラクターに個性がなく、展開にソツがないからです。この人の作品は ...
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どこにもいけない小説
2025/7/2
読めどもよめども、話がすすまない。どこにも向かわないジレンマを抱えた作品は、濃い霧のなかを手探りですすむかのようだ。どこを歩いているのか、どこに至るのかまるでわからない。そんな状態にありながら、この作 ...
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壁の男│貫井徳郎
2025/7/2
『壁の男』貫井徳郎文藝春秋 栃木県のとある町が、SNS上で話題となっていました。その町は、小学生の落書きのような絵であふれ、町全体を覆いつくしていたのです。牧歌的な田舎に突如あらわれた稚拙な絵は、異様 ...
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騎士団長殺し│村上春樹
2025/7/2
『騎士団長殺し』村上春樹新潮社 肖像画専門の画家はある日、「とても悪いと思うけど、あなたと一緒に暮らすことはこれ以上できそうにない」と妻から切りだされ、不倫をうちあけられます。 主人公は失意のあまり放 ...
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君の膵臓を食べたい│住野よる
2023/12/16
『君の膵臓を食べたい』住野よる双葉社 主人公は、高二の本ばかり読んでるような地味系男子で、クラスでも目立たず孤立もいとわない草食系です。 性格はきわめて内向的。他人のいうことにすぐなびき、主体性がなく ...
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ヒトでなし │ 京極夏彦
2023/12/15
『ヒトでなし』京極夏彦新潮社 とある男が、寺の住職になるお話しです。子どもを通り魔に殺され、妻と離婚した男が、路頭にまよい、人としての執着を捨て、心ない言葉を他人にあびせてるうちに、その人となりが認め ...
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織田信長の城│加藤理文
2023/9/6
「織田信長の城」加藤理文講談社現代新書 織田信長の城といえば、いわずとしれた安土城。安土桃山時代と称されたように、安土には絢爛豪華な文化が花開いていました。 ちなみに、安土桃山時代の桃山は、秀吉の拠点 ...
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進化とは何か│リチャード・ドーキンス
2023/9/6
「進化とは何か」ドーキンス博士の特別講義リチャード・ドーキンス吉成真由美編・訳早川書房 進化の過程を説明するのに「不可能の山」というのが出てきて、それが目を引きました。進化の不思議をジャンボ機にたとえ ...