-
-
許されようとは思いません│芦沢 央
2025/8/1
『許されようとは思いません』芦沢央新潮社 男は恋人といっしょに、かつて祖母のすんでいた村をめざしていました。男は恋人と結婚をかんがえているのですが、なかなかそのことを切り出せません。なぜなら、男の祖母 ...
-
-
東京「スリバチ」地形散歩│皆川典久
2025/7/27
東京「スリバチ」地形散歩皆川典久洋泉社 二十年ちかく東京に住んでいるにもかかわらず、わたしは東京の土地勘がありません。新橋と内幸町と虎の門はわりとちかくにあるのに駅からでたルートしか歩けず、地下鉄の出 ...
-
-
書楼弔堂 炎昼│京極夏彦
2025/7/26
「書楼弔堂 炎昼」京極夏彦集英社 悩める子羊が書舗にやってきて、店主と話すうちに悩みが晴れ、その人にぴったりの一冊を買ってかえる書店懺悔ストーリー。 店をおとずれた子羊のもやもやが、店主の詭弁めいた騙 ...
-
-
信濃が語る古代氏族と天皇│関裕二
2025/7/23
「信濃が語る古代氏族と天皇」善光寺と諏訪大社の謎関裕二祥伝社 ──批判するなら対案をだせ。 国会答弁だったらそんな声が聞こえてきそうです。批判だけなら誰でもできますし、対案をださずに批判するのは、お世 ...
-
-
死体にいきつくおもしろい本
2025/7/21
古今東西ミステリィが愛されるのは、ためらいなく死体が登場するからだとおもう。死体が織りなす異常空間に、人はみせられる。そしてその空間が異常なものであればあるほど、作品は輝きを放つのだ。 GOTH乙一角 ...
-
-
書楼弔堂 破暁 │ 京極夏彦
2025/7/16
「書楼弔堂」京極夏彦集英社 悩める子羊が本屋をおとずれ、店主と話しこむうちに、もやもやが解消するお話しです。子羊がどのように懺悔し、心の重しをおろすのかが見どころです。ものがたりの舞台となるのが本屋、 ...
-
-
日本列島100万年史│山崎晴雄 久保純子
2025/7/14
「日本列島100万年史」山崎晴雄、久保純子講談社ブルーバックス この本はプレートテクトニクスから日本列島のなりたちを説明しています。 プレートテクトニクスとは、地球の表層を板状の岩板が移動するという考 ...
-
-
日本霊異記の世界│三浦佑之
2025/7/13
『日本霊異記の世界』三浦佑之角川選書 少彦名命について 少彦名命は、古事記で以下のように語られています。 ”少彦名命は、天の羅摩船にのってやってきた。不思議に思った大国主命が「あなたは何と言う神ですか ...
-
-
サッカーという現象学
2025/7/11
オシムの戦術千田善中央公論新社 ドイツワールドカップで惨敗を喫したサッカー日本代表は、失意のどん底に沈んでいた。黄金世代がピークを迎えるこの大会で日本代表は世界と対等にたたかうことを期待され、それがで ...
-
-
10番は「司令塔」ではない│北健一郎
2025/7/11
『10番は「司令塔」ではない』北健一郎角川書店 ”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろび ...