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文脈でよむ

社会について考える本

2023/8/19  

社会を鋭く観察している本をピックアップした。年代もジャンルもバラバラ。でも読んでみるとひとつのテーマが浮かんでくる。われわれは個人であり個人としての思考をもつ存在だが、と同時に外部環境から影響をうける ...

書評

きまぐれロボット

2023/7/26  

『きまぐれロボット』星 新一角川文庫 ジャンル 得てして──。SFはとっつきにくいものです。それは世界観が入りにくかったり、独自の設定が理解できなかったり、またはきわめて空想的な世界を文字だけで表現し ...

書評

太平洋戦争七つの謎

2023/7/26  

『太平洋戦争七つの謎』保阪正康角川oneテーマ あらすじ 昭和16年12月8日から昭和20年9月2日までの三年九ヶ月が太平洋戦争です。それは六四年にわたる昭和なかで特殊な時代だったといえます。わずか三 ...

書評

崑崙遊撃隊

2023/7/26  

『崑崙遊撃隊』山田正紀ハルキ文庫 あらすじ SF冒険小説です。昭和初期。魔都・上海から話しが始まります。国際謀略が渦巻く上海では、日本陸軍とつながりを持つ昇日会や青幇といったギャング集団が対立を深めて ...

小説 書評

久生十蘭短篇選

2023/7/26  

『久生十蘭短篇選』久生十蘭川崎賢子 編岩波文庫 久生十蘭 久生十蘭は昭和初期の小説家です。博識と技巧、スピーディーな文体から「小説の魔術師」と称され、現在活躍する作家のなかでもファンが多いことで知られ ...

小説以外のもの 書評

日本の神話と十大昔話

2023/7/26  

『日本の神話と十大昔話』楠山正雄講談社学術文庫 あらすじ 「日本書記」「古事記」には神話といいつつ、決してオモテに出ることのない歴史が含まれています。それはまさしく歴史のもつ暗部で、呪いと怨念が渦巻く ...

小説 書評

ツングース特命隊

2023/7/26  

『ツングース特命隊』山田正紀ハルキ文庫 あらすじ SF冒険小説。こういう作品は最近稀ですね。一番近いのはインディージョーンズですが、なにぶんタッチがちがうので比べようがありません。お話しは戦時中の朝鮮 ...

小説以外のもの 書評

「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史

2023/7/26  

「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史「週刊新潮」編集部新潮文庫 週刊誌のスクープ 「もはや戦後ではない」経済白書はそう記しています。週刊新潮が創刊されたのは、昭和三一年──。経済成長を駆け上がろうと ...

小説 書評

坂の上の雲

2023/7/26  

『坂の上の雲』司馬遼太郎文春文庫 あらすじ まさに一大絵巻!これは現代の平家物語といっても過言ではありません。いったいこの壮大な明治の物語を書くのにどれほどの資料を調べたのか──? あまりに凄すぎて想 ...

小説 書評

オフェーリアの物語

2023/7/26  

『オフェーリアの物語』山田正紀理論社 人形世界 人形世界のミステリィです。人形世界をSF的装置として使っているところなんかすごく実験的で、さすが山田正紀、衰えることを知らないなと、その独創性に感心して ...