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小説 書評

最後の息子│吉田修一

2023/7/29  

『最後の息子』吉田修一文春文庫 オカマの恋人と暮らす青年──そのうらぶれた日常と終焉の物語です。 恋人の名前は閻魔ちゃんといい、新宿界隈で飲み屋を経営していて、店にはいろんな人たちがやってきて、なかに ...

小説 書評

これはペンです│円城塔

2023/7/29  

『これはペンです』円城塔新潮社 この本の価値は、出だしに集約されています。 叔父は文字だ。文字どおり。 一見すると、なんのことかさっぱりわからない文章です。日本語として読めますが、意味を為しておらず、 ...

小説 書評

光秀の定理│垣根涼介

2023/7/28  

『光秀の定理』垣根涼介角川書店 明智光秀を題材にした歴史小説です。 世間の外に身を置く無頼の僧・愚息と、坂東から流れてきた兵法者・新九郎のやりとりから物語ははじまります。師弟関係ともいえるふたりのあい ...

小説 書評

黒警│月村了衛

2023/7/28  

『黒警』月村了衛朝日新聞出版 近未来SFの警察小説を描いていた月村了衛が、現代に舞台を移すととどうなるか? それがこの「黒警」になります。 警視庁組織犯罪対策部の捜査員・沢渡は、ただ組織に従順であれ― ...

小説 書評

眩談│京極夏彦

2022/6/12  

『眩談』京極夏彦メディアファクトリー 怪談です。とても薄らした。一人称の語りから、例のごとく京極節がはじまり、ぼやきまくったあとにさいごに怪異が現れるという趣向です。それも怪異なのか単なる見間違いなの ...

小説 書評

ルック・バック・イン・アンガー│樋口毅宏

2023/7/28  

『ルック・バック・イン・アンガー』樋口毅宏祥伝社 エロ本出版社の悲喜こもごも。登場人物はいずれも歪んでいて、ペニスに絶対の自信を持ち、愛する女を他の男に抱かせるという異常性欲の男。絶望の淵で酒をあおり ...

小説 書評

ジグβは神ですか│森博嗣

2023/7/28  

『ジグβは神ですか』森博嗣講談社ノベルス 創作活動に打ち込む人たちがあつまった芸術村、そのコテージで殺人事件がおこります。殺されたのは若い女性。被害者は裸のままラップ包まれ、棺に納められていました。い ...

小説以外のもの 書評

サルトル│梅木達郎

2023/7/28  

『サルトル 失われた直接性をもとめて』梅木達郎日本放送出版協会  ジャンポール=サルトルとは、実存主義を代表するフランス哲学者です。そして、哲学者だけでなく、小説家と劇作家の顔を持っていま ...

小説 書評 本について

李陵・山月記│中島敦

2023/7/28  

『李陵・山月記』中島敦新潮文庫 中国ファンタジー――ってちがうか。李陵は中学校の教科書で読んだことがあり、内容はなんとなく覚えていました。当時読んだときは、なんて青臭い内容だと鼻で笑っていたものです。 ...

小説 書評

夏服パースペクティブ│長沢樹

2023/7/28  

『夏服パースペクティブ』長沢樹角川書店 瑞々しい青春の香りがただよう学園ミステリィ。今回の舞台は、高校の映画制作部です。新進気鋭の女性映画監督・真壁梓のセルフプロデュース作品がもちあがります。現役高校 ...