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小説以外のもの 書評

龍宮城 歌舞伎町マフィア最新ファイル│小野登志郎

2023/7/28  

『龍宮城 歌舞伎町マフィア最新ファイル』小野登志郎太田出版 歌舞伎町にはびこる中国人マフィアグループ「怒羅権」。警察ですら実態を把握していないという闇の深さは、歌舞伎町アンダーグランドの象徴といえます ...

小説以外のもの 書評

上海狂想曲│高崎隆治

2022/4/24  

『上海狂想曲』高崎隆治文藝春秋 1937年7月くらいからでしょうか。盧溝橋事件のあとの上海の様子が詳細に記されています。日中戦争後、太平洋戦争前くらいです。戦争の足音が徐々に近づいてくるような時代で、 ...

小説以外のもの 書評

日露戦争 勝利のあとの誤算│黒岩比佐子

2022/4/23  

『日露戦争 勝利のあとの誤算』黒岩比佐子文藝春秋 日露講話条約後におきた日比谷焼き討ち事件を、ひとつひとつ掘り下げていった感じです。日露戦争は国民に無理に無理を重ね、ぎりぎりのうちに判定勝ちを拾ったハ ...

小説 書評

妖鳥 ハルピュイア│山田正紀

2023/7/28  

『妖鳥 ハルピュイア』山田正紀幻冬舎ノベルス 病院を舞台にした本格ミステリィ。時計台から飛び降りた死体がなぜか数十メートル移動しているという不可思議な事件が発生します。そのとき、医師は窓の外を横切る黒 ...

小説 書評

写楽 閉じた国の幻│島田荘司

2023/7/28  

『写楽 閉じた国の幻』島田荘司新潮社 写楽さがしの歴史ミステリィ。六本木の回転扉事故でわが子を失った大学の教授が、自らの研究テーマである写楽にのめり込み、写楽は外国人ではなかったか?と大胆な持論を展開 ...

小説 書評

アリアドネの弾丸│海堂尊

2023/7/27  

『アリアドネの弾丸』海堂尊宝島社 前半がのらりくらりした会議劇で、後半から殺人がおこり東城大学を巻きこんでの一大事件へと発展していきます。 AIセンター運営連絡会議が行われ、AI導入を推進す ...

小説 書評

マリア・ビートル│伊坂幸太郎

2023/7/27  

『マリア・ビートル』伊坂幸太郎角川書店 東北新幹線に乗り合わせた殺し屋たちの群像劇です。殺し屋コンビの檸檬と蜜柑、不運を絵に描いたような男・七尾、子供を殺された過去をもつ元・殺し屋の木村、悪魔の狡猾さ ...

小説 書評

神狩り│山田正紀

2023/7/27  

『神狩り』山田正紀ハヤカワ文庫 山田正紀のデビュー作です。情報工学の天才・島津圭介が、古代文字を解析したところ、思いもよらない事実が判明します。解析した古代文字には十三以上の代名詞が入り組んでいて、と ...

小説 書評

64ロクヨン│横山秀夫

2023/7/27  

「64」横山秀夫文藝春秋 警察小説の代名詞ともいうべき横山秀夫。その横山が七年ぶりに書き上げた渾身作が「64」です。捜査畑をあゆんできた三上は、広報担当となり、捜査の一線から退き、裏方へとまわります。 ...

小説 書評

民宿雪国│樋口毅宏

2023/7/27  

『民宿雪国』樋口毅宏祥伝社 鉄板のお約束でかたちを整え、一八〇度入れ替えてしまう。なんとも手際のいいストーリーです。イケイケで刺激的なストーリーが収録され、それはゲイだったり、殺人犯の大量殺人だったり ...