kshima

小説以外のもの 書評

サルトル│梅木達郎

2023/7/28  

『サルトル 失われた直接性をもとめて』梅木達郎日本放送出版協会  ジャンポール=サルトルとは、実存主義を代表するフランス哲学者です。そして、哲学者だけでなく、小説家と劇作家の顔を持っていま ...

小説 書評 本について

李陵・山月記│中島敦

2023/7/28  

『李陵・山月記』中島敦新潮文庫 中国ファンタジー――ってちがうか。李陵は中学校の教科書で読んだことがあり、内容はなんとなく覚えていました。当時読んだときは、なんて青臭い内容だと鼻で笑っていたものです。 ...

小説 書評

夏服パースペクティブ│長沢樹

2023/7/28  

『夏服パースペクティブ』長沢樹角川書店 瑞々しい青春の香りがただよう学園ミステリィ。今回の舞台は、高校の映画制作部です。新進気鋭の女性映画監督・真壁梓のセルフプロデュース作品がもちあがります。現役高校 ...

小説 書評

東京プリズン│赤坂真理  (後編)

2023/7/28  

で――。マリの天皇降伏の研究は、混迷を深めていました。玉音放送で有名なあの一節を英訳しようとしたところで、マリの手はハタととまります。堪ヘ難キを堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒそう、まさにあの一節です。しかしこれは ...

小説 書評

東京プリズン│赤坂真理  (前編)

2023/7/28  

『東京プリズン』赤坂真理河出書房新社 高校生のマリは、親元をはなれ、アメリカのメイン州に留学していました。成績優秀とはいえないものの、友だちもできて高校生活を楽しんでいたマリに、ある日、転機がおとずれ ...

小説以外のもの 書評

写楽 仮名の悲劇│梅原猛

2022/5/17  

『写楽 仮名の悲劇』梅原猛新潮社 島田荘司の「写楽 閉じた国の幻」に興味がわいて手にとった本です。こちらは写楽が歌川豊国であるという説です。豊国だと「役者舞台之姿絵」などが有名で、パーツパーツを見比べ ...

小説 書評 本について

海底二万マイル│ジュール=ベルヌ

2023/7/28  

『海底二万マイル』ジュール=ベルヌ青い鳥文庫 いわずと知れたジュール=ベルヌの古典的SF冒険小説。 海洋生物学者のアロナックス博士と助手のコンセーユ、銛打ち名人のネッド・ランドが、新鋭潜水艦 ...

小説 書評

ふしぎ国探検│海野十三

2023/7/28  

『ふしぎ国探検』海野十三 科学を解説した子ども向けの児童文庫です。東助とヒトミというちびっ子が、樽のロケットのなかにいるポーデル博士と出会い、ロケット(というか樽!)に乗って、科学の世界を旅するといっ ...

小説 書評

人間競馬│山田正紀

2023/7/28  

『人間競馬』山田正紀角川ホラー文庫 悪魔界にガーゴイルなる悪魔がいて、ナース、少年、刑事、タクシーの転落劇を競馬にみたてて眺めるという形式をとっています。最終的な結末が電車にいきつくのですが、山田正紀 ...

小説以外のもの 書評

断る力│勝間和代

2023/7/28  

『断る力』勝間和代文藝春秋 どうも、読んでて好きになれないんですよね。この人。断るというのは仕事の基本なのですよ。いったん断っておいて、ではどこまでだったらできますか? と交渉に入るのが常套手段。No ...