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小説 書評

マリア・ビートル│伊坂幸太郎

2023/7/27  

『マリア・ビートル』伊坂幸太郎角川書店 東北新幹線に乗り合わせた殺し屋たちの群像劇です。殺し屋コンビの檸檬と蜜柑、不運を絵に描いたような男・七尾、子供を殺された過去をもつ元・殺し屋の木村、悪魔の狡猾さ ...

小説 書評

神狩り│山田正紀

2023/7/27  

『神狩り』山田正紀ハヤカワ文庫 山田正紀のデビュー作です。情報工学の天才・島津圭介が、古代文字を解析したところ、思いもよらない事実が判明します。解析した古代文字には十三以上の代名詞が入り組んでいて、と ...

小説 書評

64ロクヨン│横山秀夫

2023/7/27  

「64」横山秀夫文藝春秋 警察小説の代名詞ともいうべき横山秀夫。その横山が七年ぶりに書き上げた渾身作が「64」です。捜査畑をあゆんできた三上は、広報担当となり、捜査の一線から退き、裏方へとまわります。 ...

小説 書評

民宿雪国│樋口毅宏

2023/7/27  

『民宿雪国』樋口毅宏祥伝社 鉄板のお約束でかたちを整え、一八〇度入れ替えてしまう。なんとも手際のいいストーリーです。イケイケで刺激的なストーリーが収録され、それはゲイだったり、殺人犯の大量殺人だったり ...

小説 書評

アメリカ銃の謎│エラリー・クイーン

2023/7/27  

『アメリカ銃の謎』エラリー・クイーン創元推理文庫 二万人の観衆を集めたロデオ興行で事件が発生します。四十人のカウボーイをしたがえ疾走するなか、先頭を走っていた英雄バック・ホーンが、何者かに銃で撃たれ殺 ...

小説以外のもの 書評

信頼する力

2023/7/27  

『信頼する力』遠藤保仁角川oneテーマ21 二〇一〇年、南アフリカの歓喜──。その歓喜の現場でピッチ上の監督たる遠藤保仁が、チーム状況をどう見ていたのか。その一端を垣間見るだけでも、この本は価値があり ...

小説 書評

純平、考え直せ│奥田英朗

2023/7/27  

『純平、考え直せ』奥田英朗光文社 組の盃をもらって二年目の坂本純平は、いわずとしれた末端構成員。早い話ヤクザの使いっぱしりです。組の兄貴にモーレツに憧れ、組長から鉄砲玉になれといわれても、「はい、やり ...

小説以外のもの 書評

政党政治と天皇│伊藤之雄

2022/3/8  

『政党政治と天皇』伊藤之雄講談社学術文庫 明治天皇の崩御から満州事変の田中義一までの日本の歴史が綴られています。この後に日本が戦争に突き進むことを考えれば、興味はふたつあって、天皇と政治の関わり方とい ...

小説以外のもの 書評

桶狭間戦記│宮下英樹

2023/7/27  

『桶狭間戦記』宮下英樹講談社 幾度となくとりあげられてきた桶狭間の戦い。それをここまで鮮やかに仕立て直した作品も珍しいでしょう。信長の父親・織田信秀は「器用の御仁」と呼ばれ、米の石高とは別に、津島商人 ...

小説以外のもの 書評

キリスト教は邪教です!│適菜収訳

2022/3/1  

『キリスト教は邪教です!』F・Wニーチェ適菜収訳講談社+α新書 中世ヨーロッパは戦争の時代です。戦争の根にあるのが宗教で、宗教をやめてしまえば戦争もなくなるわけですが、共同体の精神に深くはいりこんでい ...