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小説 書評

神の時空 嚴島の烈風│高田崇史

2023/7/30  

「神の時空」嚴島の烈風高田崇史講談社ノベルス 安芸の宮島は広島県佐伯郡にある周囲約三十キロメートルの島で、島の北側の入り江の奥まった場所に厳島神社が建っていて、その厳島神社は一九九六年に世界文化遺産に ...

小説 書評

ドルフィン・ソングを救え│樋口毅宏

2023/7/30  

「ドルフィン・ソングを救え」樋口毅宏マガジンハウス 主人公は未婚の四五才のフリーターの女性です。音楽に一過言をもつ彼女は、これといった取り柄もなく単調な生活を送っていて、その単調さにおしつぶされそうに ...

小説 書評

最後の敵│山田正紀

2023/7/30  

「最後の敵」山田正紀河出文庫 森久保与夫は、遺伝子工学の大学院に通う学生でした。あるとき与夫は、山東隕石から検出されたアミノ酸がすべてD型だったと知り、地球規模の危機が進行していることに気づきます。そ ...

小説 書評

神の時空 三輪の山祇│高田嵩史

2023/7/30  

「神の時空 三輪の山祇」高田嵩史講談社ノベルス 怨霊を鎮護する特別タスクチーム───。それが辻曲家の人々です。三輪山に封じられた怨霊を解放すべく、高村一派が暗躍し、辻曲家の人々がその阻止に乗り出します ...

小説以外のもの 書評

1995年 (後篇)│速水健朗

2023/7/30  

「1995年」速水健朗ちくま新書 技術 一九九五年の秋葉原はWindows95の発売で熱狂していました。当時の秋葉原は家電の街からパソコンの街へ変貌を遂げていて、家電量販店の前に行列がつらなり、深夜零 ...

小説以外のもの 書評

1995年 (前篇)│速水健朗

2023/7/30  

「1995年」速水健朗ちくま新書 二〇一五年はどんな時代なのかと考えたとき、そのはじまりは一九九五年にあるのではないか───と思いました。なにか根拠があったわけではありません。たまたまそんなふうに感じ ...

小説 書評

七夕の雨闇│高田崇史

2023/7/30  

『七夕の雨闇』高田崇史新潮社 七夕うんちくに満ちたミステリィです。梅雨の香りにつつまれた稽古場で、竹河流能宗家・竹河幸庵は、「…り…に、毒を」ということばを残して絶命します。 その数時間前、幸庵は自身 ...

小説 書評

首なし男と踊る生首│門前典之

2023/7/30  

「首なし男と踊る生首」門前典之原書房  クロス・ウェディングの正丘社長が立てた殺人計画により、事件は幕を開けます。流行に敏感で飽きやすい日本人に対し、割安なウェディングプランを提供するクロスウェディン ...

小説以外のもの 書評

近代政治哲学(後篇)│國分功一郎

2023/7/30  

カント ■カントの自然状態 カントは、ホッブス・ルソーとはまた別の切り口を提示しています。民衆の状態ひとつとってもそれは明らかで、カントは民衆の状態を「人類の進歩」と見ています。 人間は自由気ままに生 ...

小説以外のもの 書評

近代政治哲学(前篇)│國分功一郎

2023/7/30  

「近代政治哲学」國分功一郎ちくま新書 近代とはなにか 近代といえば、ヨーロッパにおける市民革命から第一次世界大戦の終結までを云います。そして、その期間は国家が形成・発展した時期と重なります。「近代政治 ...