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小説 書評

君の膵臓を食べたい│住野よる

2023/12/16  

『君の膵臓を食べたい』住野よる双葉社 主人公は、高二の本ばかり読んでるような地味系男子で、クラスでも目立たず孤立もいとわない草食系です。 性格はきわめて内向的。他人のいうことにすぐなびき、主体性がなく ...

小説 書評

ヒトでなし │ 京極夏彦

2023/12/15  

『ヒトでなし』京極夏彦新潮社 とある男が、寺の住職になるお話しです。子どもを通り魔に殺され、妻と離婚した男が、路頭にまよい、人としての執着を捨て、心ない言葉を他人にあびせてるうちに、その人となりが認め ...

小説以外のもの 書評

織田信長の城│加藤理文

2023/9/6  

「織田信長の城」加藤理文講談社現代新書 織田信長の城といえば、いわずとしれた安土城。安土桃山時代と称されたように、安土には絢爛豪華な文化が花開いていました。 ちなみに、安土桃山時代の桃山は、秀吉の拠点 ...

小説以外のもの 書評

進化とは何か│リチャード・ドーキンス

2023/9/6  

「進化とは何か」ドーキンス博士の特別講義リチャード・ドーキンス吉成真由美編・訳早川書房 進化の過程を説明するのに「不可能の山」というのが出てきて、それが目を引きました。進化の不思議をジャンボ機にたとえ ...

小説以外のもの 書評

響きの科学│ジョン・パウエル

2023/9/6  

「響きの科学」ジョン・パウエル小野木明恵訳 難解な書物でした。音楽を空気の振動──波ととらえ科学的に解きあかそうというもので、音と雑音、楽器の話、バイオリンが十台あっても音量は十倍にならないといった話 ...

小説以外のもの 書評

新編 宮沢賢治詩集│天沢退二郎編

2023/9/6  

新編 宮沢賢治詩集天沢退二郎編新潮文庫 「心象スケッチ 春と修羅」は、宮沢賢治が自費出版した詩集です。よほど斬新だったのか、出版当初はけっこう話題になったようです。 その詩集のなかに「永訣の朝」があり ...

小説 書評

新編 銀河鉄道の夜│宮沢賢治

2023/9/6  

新編 銀河鉄道の夜宮沢賢治著新潮文庫 河鉄道の夜が、お母さんのために牛乳をもらいにいく話だったとは、これを読むまで知りませんでした。たかが牛乳のために銀河鉄道にのるだなんて、なんて雄大なスケールでしょ ...

小説 書評

ジェリーフィッシュは凍らない│市川憂人

2023/9/6  

「ジェリーフィッシュは凍らない」市川憂人東京創元社 H山系の中腹でジェリーフィッシュが燃えていると通報があり、捜索隊が駆けつけると、そこには全焼した機体と六名分の遺体が転がっていました。墜落したのはU ...

小説 書評

真田太平記┃池波正太郎

2023/8/22  

「真田太平記」池波正太郎新潮文庫 真田丸喪失ロスから読みはじめた、池波正太郎の真田太平記。高遠城が落城し、向井佐平次なる兵士が、真田の郷に落ちのびるところから物語がはじまります。 武田家滅亡ということ ...

小説以外のもの 書評

逃げるは恥だが役に立つ┃海野つなみ

2023/8/22  

「逃げるは恥だが役に立つ」海野つなみ講談社 院卒の女子が、派遣切りにあって職を失い、父の紹介で家事代行をしていたところ、雇用主の発案で、契約結婚することとなります。意識高い系女子と高齢童貞のふたりが仮 ...