kshima

小説 書評

百年法│山田宗樹

2025/8/16  

『百年法』山田宗樹角川書店 いわゆるSFなのですが、ここまで価値感を逆転させた物語もめずらしいとおもいます。なんの価値感を逆転させたかというと──生と死です。 この世界の人々は、HAVIハビィという処 ...

小説 書評

ノックス・マシン│法月綸太郎

2025/8/15  

『ノックス・マシン』法月綸太郎角川書店 ヘイスティングス大尉は、とある手紙を受けとります。差出人は、引き立て役倶楽部会長のワトスン博士。そこにはA.Cが倶楽部との協定を反故にし、引き立て役を無に帰そう ...

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システム破壊と認識論的切断

2025/8/13  

はじめての編集菅付雅信アルテスパブリッシング かつての情報集積地だった教会から、ラジオ、新聞、週刊誌、広告など編集がおこなわれた歴史と変遷を、一気にながめることができる。そのポジションがいまやインター ...

小説 書評

峠│司馬遼太郎

2025/8/13  

『峠』司馬遼太郎新潮文庫 河井継之助は、越後長岡藩牧野家につかえた藩士で、幕末の最中、官軍相手に一戦を演じた気骨の人物です。もともと河井家は百石ほどの家格にすぎなかったのですが、家老を説きふせ江戸に遊 ...

文脈でよむ

館にいたる病

2025/8/11  

斜め屋敷の犯罪島田荘司講談社文庫 オホーツク海を見下ろす高台のうえに風変わりな建物があり、最初から傾けてたてられたその建物は斜め屋敷とよばれていた。斜め屋敷を舞台にひとつの犯罪がおこなわれる。トリック ...

小説 書評

暗闇・キッス・それだけで│森 博嗣

2025/8/9  

『暗闇・キッス・それだけで』森 博嗣集英社 ライター風情の頸城くびきは、大富豪ウィリアム・ベックの本を書くにあたり、高級住宅地にある彼の別荘をおとずれます。 ウィリアム・ベックはコンピューターの天才と ...

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国と戦争についてかんがえる本

2025/8/7  

明治時代からはじまったこの国のかたちがどのような変遷をたどったのかを、本をつなぎあわせながら考えてみた。戦争によって高揚する時代もあれば、戦争を後押しする時代もあり、それが失敗に終わるや忌避するような ...

小説 書評

武蔵野アンダーワールド・セブン -多重迷宮- │長沢樹

2025/8/5  

『武蔵野アンダーワールド・セブン-多重迷宮-』長沢樹東京創元社 魅惑の地下シェルター 七ツ森神子都は、御坂摩耶から調査の依頼を受けます。それは、所有している別荘の敷地に、祖父がのこした財産があるかどう ...

小説以外のもの 書評

ニーチェ入門│竹田青嗣

2025/8/3  

『ニーチェ入門』竹田青嗣ちくま新書 哲学を読むときは、専ら、竹田青嗣先生の本を手にとることが多いです。今回は、その竹田先生が著した「ニーチェ入門」。ニーチェが専門というわけでもないのに、とてもわかりや ...

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トリックがすごい本

2025/8/2  

模倣の殺意中町信創元推理文庫 作家が失踪する事件の捜査をすすめるうちに、のこされた原稿と事件が酷似していることが判明する。原稿と事件はどこまでリンクするのか──というかたちでストーリーがすすむ。ボタン ...