小説以外のもの 書評

アニメと鉄道ビジネス

アニメと鉄道ビジネス
栗原景
交通新聞社新書

もともとアニメ好きに鉄道好きが多かったことから、アニメ制作において鉄道が登場することはしばしばありましたが、それがアニメ文化が隆興するにいたり、リアルの鉄道会社がアニメとコラボするようになったわけです。その意味で鉄道とアニメは、長い年月をかけて親和性を高めてきたといえます。

おもしろいのは、聖地巡礼としてローカルエリアが脚光浴びることでしょう。もともと成田山しかり高尾山しかり、鉄道は、聖地とむすびつくことで市民権を得てきたわけですが、それが現代にいたっては、アニメに取ってかわられているわけです。


土地と都市をつなぐ。それが鉄道の可能性だとするなら、ローカルがもつ可能性は、こんなに汎用性が高いのですね。

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